診察室便り

【溶連菌性扁桃炎・溶連菌性咽頭炎とは】

溶連菌（Ａ群溶血性レンサ球菌）による扁桃炎・咽頭炎のことです。
幼稚園児～小学校低学年の子供に多い病気ですが、大人も感染します。
感染経路は飛沫感染で、潜伏期間は２～５日程度と言われています。
溶連菌感染症の場合、幼稚園や学校はお休みしていただくことになります。

【症状】

① のどの痛み・腫れ
② 発熱
③ 倦怠感 など

症状は、通常の扁桃炎や咽頭炎と同じです。
見た目もほとんど同じです。
そのため、「幼稚園で溶連菌が流行している」など、患者さんからの情報が診察にとても役に立ちます。
ご存知の方は診察の際に、医師に伝えるようにしましょう。

【検査】

迅速検査キットで、１０分程度で検査できます。
検査は、綿棒でノドを軽く擦るだけです。

【治療】

抗生物質を１０日程度服用するのが一般的です。
２～３日間服用すると症状が楽になってくると思います。
でも、ここで「治った」と思って服用を中止すると、再発することがありますのでご注意ください。