今回は、正しい鼻のかみ方についてです。

院内でお子様が鼻をかむ様子を見て、ちょっと気になりましたので書いておこうと思います。

【正しい鼻のかみ方】

① 片方（片鼻）ずつかむこと

② ゆっくり小刻みにかむこと

【間違った鼻のかみ方とその理由】

① 両鼻をつまんで、両鼻を一度にかむ

② 一回で鼻水を全部出そうとして、一気に力をいれて強くかむ

両鼻をつまんで鼻をかんだり、一気に力をいれて鼻をかむと、鼻腔内の圧力が非常に高くなります。鼻の奥と中耳（鼓膜の内側）は耳管でつながっています。
鼻腔内の圧力が高くなるとその圧力は耳管を通じて中耳に伝わり、鼓膜が破れたり、内耳（中耳のさらに奥）に障害を与えることがあります。
また、鼻水には細菌やウイルスがいることが多く、この細菌などを中耳に送り込んでしまい、中耳炎の原因になることもあります。

特に、小児の耳管は太くて短く、耳管の傾斜も緩やかなため、細菌などが侵入しやすいので注意が必要です。